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ちんたら息子の母親介護日記

自分の親は自分で看るべしと思い立ち、妙齢のご婦人たちと涙の別れをして('∀')、還暦を機に、首都圏から故郷の松江に 「介護単身赴任」。
老母をめぐる出来事や日々の暮らし……人生いろいろ綴りたい。
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高偏差値役人は老人を不幸にする。

介護考(6)

 夏は、要介護度を認定する調査員が老人の家々を回わる季節である。
 松江市の場合、市から委託された社会福祉協議会の職員(介護についてはたぶん素人。講習を受けただけ)が調査にやってくる。
 調査の方法は、介護者(私)が同席の上で、調査員が要介護者(母)に質問する。
 名前は・生年月日は・ここの住所は・今日は何月・今日の季節は。あと歳は・睡眠は・トイレの模様はなどなど。
 この後、介護者(私)に、要介護者がいないところで、質問が行なわれる。

 昨年の判定は、もろもろの資料・書籍を読んだ結果「要介護3」が適当だと思ったが、結果は引き続き「2」であった。がっかりというか怒りがわいた。1昨年と比べれば明らかに母の体力・筋力は落ちていたからだ。杖だけでなく、室内の移動にシルバ-カ-も登場していた。


 市役所に抗議の電話をした。電話でのやりとりのあと、市の職員が自宅までやってきた。小生の怒声が影響したのか。
 懇切ていねいに説明してくれたが、納得はできない。しかし、認定するのは市とは関係のない「認定委員」。職員を怒鳴っても変更することは制度上できないことが分かった。
 で、作戦変更。情報を得ることにした。オフレコで話してくれたのだが、認定された介護度は2・7だったらしい。小数点以下は切り下げで「2」ということになった。

「2」と「3」でどう違うのか。
 1年前から「ショ-トステイ」(3泊4日とか)を利用するようになった。施設は「特別養護老人ホ-ム」(特養)ではなく、リハビリもきちんとしてくれる「老人保健施設」(老健)。広々としたリハビリ室がある。専用の器具も置いてある。利用料(点数)は特養とは倍半分も違う。戻ってくると、少しばかりシャキッとしているから、高いのは当然だろう。

【重要参考サイト】「特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設(老健)の違い」

 ところが、問題なのは「老健」を使うと、要介護2のサ-ビスが限度(点数)を超えてしまうのだ!
 したがって、これまで受けていた「サ-ビス」のどれかを削らなければならない。そうでなければ実費負担だ。削るとすれば、食事づくりのヘルパ-派遣のサ-ビスである。デイサ-ビス(入浴あり)、訪門リハビりはどうしても削れない。
 食事づくりといっても、会話はあるし、母にも作業(皮むきとか)をさせるので、脳への刺激となる。

 この8月は「削減」によって、ヘルパ-派遣は週に1回となってしまった。母と私だけの日が週に3日も!食事づくりが大変というわけではないが、母にとって全く緊張しなくてもいい日、つまりボケが進む日が増えたということだ。

 よって、今回以降は何としてでも「3」の認定は喉から手が出る程に欲しい!
 調査員に昨年からの変化を説明する。
 脚力がさらに弱って、杖だけで歩くことはできなくなり(もう片方の手でどこかにつかむ)、転倒する可能性が大になった。
 これまでうまくいっていた「薬の管理」ができなくなった。
 尿もれが日常的になった。

 説明している途中で、虚しくなるというか、だんだん腹が立ってきた。
「介護が必要になった高齢者を社会全体で支えるしくみが介護保険制度です。」
ったら、支えてくれよ!
 すでにマスコミで報道されている通り、介護保険制度は破綻しつつある。
 この制度が導入されたのは2000年である。わずか18年前に、旧厚生省の東大卒役人が設計した制度はもう破綻。さすが高偏差値役人さんだ。
2000年から20006年の状況の変化として、保険料を払う「被保険者」の数は約1.2倍程度だったのに対し給付を受ける「認定者」は約二倍に増えているという」
出典:http://soucreator.hatenablog.com/entry/2014/07/26/155900

 これ程の誤差が生じれば、制度設計者は民間企業なら当然のことながらクビである。でも、厚生省の役人は、当時35歳なら今は53歳か、別の部署で介護とは関係のない仕事をしている。

を元に戻す。
 調査員と話をしていると、前回が介護2にとどまったのは主治医の意見が大きかったような印象を受けた。
 母の主治医は循環器内科医。母の心房細動(症状は不整脈)のお世話になっている。
 2ヶ月に1回、薬の処方で受診する。聴診器をあてながら、変化はありますか。いえ。3つぐらいの問診で終わり。決して批判している訳ではない。それ以外に診察のしようがないと思うからだ。
 6ヶ月に1回。血液検査。1年に1回、レントゲン検査。
 循環器内科医としてはこれで十分すぎる。認知症の医師ではないのだ。もっとも、認知の専門医はいないし、いても全く役に立っていない。
 昔、東大文1に通っていた厚生省の役人は、理Ⅲの「医師」は十全なる存在だと固く信じ、行政の仕組みに反映させているのである。

 厚生省の役人は、母の主治医に、心房細動ではなく、認知の程度を聞いている。(形式は調査書の送付)。主治医がまともなら、「母は正常」と調査書に書いているはず。1分の会話なのだから、あたりまえだ。
 役人はこうした調査結果をももとに、介護認定をしているのである。バカバカしくて話にならん。

 長くなったので、今回はオシマイ。また説明したい。

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[ 2018/08/17 13:32 ] 介護考 | TB(-) | CM(0)
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