認知症と医療(1) 冒頭の
「介護生活スタ-ト!」と
「単身赴任という考え方」に関連する話である。
母の物忘れが激しく、心配になった。
「勉強しなければ」と、中公新書の『認知症』(初版2010年6月:池田学)を読んだ。
様々なことを網羅した、比較的分かりやすい本だったが、今から考えると、前のめりになることを自戒しながら読んだ方がいいと思う。
この本で、記憶障害の進行を遅らせることのできる薬(
アリセプト)のことが紹介されていた。目が点になりましたねえ~
まさに夢の新薬だ!この薬を処方してもらえば、これまで通りの生活でいいんだ。 実家に戻ったとき、脳神経内科を受診してもらった。
まず、
「長谷川式テスト」を受けた。
30点満点の19点。ショックであった。
次いで、MRI(磁気共鳴画像)検査をしてもらった。
脳には空白部分が多かった。萎縮しているためである。いわゆるヘチマ脳だ。
叔母(父の妹)の介護にも関わったことがあるため、「長谷川式テスト」もMRIも経験済み。ちなみに、『別冊宝島』で叔母のことを書いたことがあるが、ネット上にもう記事紹介はないようだ。20年も前のことだから、あたりまえか。
話を元に。老化すれば筋肉が萎縮するわけだから、脳という筋肉に萎縮がみられても不思議ではない。だから、画像を見ても、さほどにショックは受けなかった。叔母の脳もそうだったのだから。

しかし、長谷川式テストの19点は衝撃的だった。
叔母は21点。
東京女子医大の精神科医の診断は「中程度になりつつあるアルツハイマ-病。アルツは
不可逆的。良くなることはありません」-というもの。
ところがである。その後、叔母は長谷川式テストを再度受けて、29点になったのだ。
「3526」の反対は?と質問されて、間違えた。で、一点減点。
何がアルツハイマ-で、何が不可逆的だ!ヤブ医者め!東京女子医大のバカ野郎! 話を大元に。
脳神経内科医に「アリセプトを処方してもらいたいのですが」
「副作用があって、まれに服用したあとに意識を失うことがあるのです。誰かお母さんと同居される方がいないと処方できません」 実にいい先生だった。
それで、帰郷を決意したわけではない。そうではなく、帰郷とは関係なく、アリセプトはよろしくない薬だと直感的に思ったのだ。
介護単身赴任の真意は冒頭の「口上」に書いた通りである。
(薬の話は続く)
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巷には、一人暮らしの方に平気でアリセプトを処方する医師、家族が「最近物忘れがあって」と言うと、検査も何もせずアリセプトを処方する医師•••(後者は内科開業医に多かったです。)
皆もアリセプト(抗認知症薬)の信仰強くて、飲ませたら何とかなると思っていて•••&早期発見早期治療洗脳がここにもはびこっていて•••
この信仰&洗脳を解くのは容易ではないです。