介護考(16)「介護考(15)」と被る話。
昨日から母は老健施設で4泊5日のショートステイ。
送り届けたら、どっと疲れが出た。
改めて老老介護のことを考えてみた。
前には考えてもみなかったことだが、老(親)が年を重ねれば、老(子)も同じように年を取るということだ。
つまり、年を重ねれば介護は大変になり、子の負担は重くなる。
ややこしい言い方だ。分かりやすく具体的な例を示そう。
介護単身赴任を開始した10年前。
母は1人で2カ月に1回、病院に通っていた。
タクシーを呼んで、杖をついて、乗り込み、病院の受け付けをすませ、受診し、処方箋をもらって、薬局で薬をもらって、またタクシーで家に戻ってくる。
Uターンした当初は、付き合っていたが、何もすることがないので、病院通いは母1人で。別に不安がることはなかった。
今は、受診日を母に何度も教え(明日は~~、今日これから~~)、トイレをすましてもらってから、タクシーを呼ぶ。
タクシーの後部座席に乗り込んでもらうのは一苦労。病院の受け付けは小生、受診には付き添って、薬局で薬をもらって・・・。母がやるのは受診することだけ。それ以外はすべて小生がやるか、手助けをする。杖は補助車に変わった。
病院から家に戻ると、思わず、ため息が出てしまう。
母が年を取るのと同じように、小生も歳を取ったのだ。
Uターンした当初は、ヘルパー講座かなんかに参加して、寝たきりになった老人の糞尿の始末のやり方を学ぼうと思っていた。
しかし、今はもうそんな体力はない。母の体重は50キロ。コツがあるそうだが、それを学ぶ気力もない。
だから、できるのは一人でトイレに行ける筋力を維持させることだ。週3回のデイケア、週2回の訪問リハビリ。
トイレに行けなくなったら、施設に預けるしかないように思っている。
変節である。
老老介護で不幸な出来事がたくさん起きている。無理心中が増えなければいいがと願うばかりだ。
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