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ちんたら息子の母親介護日記

自分の親は自分で看るべしと思い立ち、妙齢のご婦人たちと涙の別れをして('∀')、還暦を機に、首都圏から故郷の松江に 「介護単身赴任」。
老母をめぐる出来事や日々の暮らし……人生いろいろ綴りたい。
ちんたら息子の母親介護日記 TOP  >  今日の介護 >  記憶力が悪いことは幸福なこと。

記憶力が悪いことは幸福なこと。

今日の介護(37)

舌の切除の影響でまだ発音が十全ではない。あ行、か行はいいのだけど、た行は駄目だ。舌がうまく回らない。
一方、母は耳が遠い。
私の言葉がますます聞き取れないようだ。
で、私の声はますます大きな声になっていく。次第に苛立ち、そして怒りの感情をはらんでいく。
たいしたことは言っていないのだから、どうでもいいことなのだが。

ところで、母が昔、しみじみと語っていたことがある。
「子どもに叱責されることほど嫌なことはない」
母と同世代の親戚の小母さんも同じことを言っていた。

ちょっと嫌な気分になっていたとき、中高生に呼びかけた「私の折々のことばコンテスト2019」の秀作を読んだ。
どれもハッとするようなすばらしいものだったが、とりわけ目を惹いたのは、愛媛県の中3の作品である。

何せ、幸せは、健康で記憶力が悪いことぞな。(祖母)」

作者の説明は、以下の通りである。
<「嫌なこと、すぐに忘れるけんね」。祖母は言葉を継いだ。記憶力が悪く失敗ばかりだと嘆いていた私は「後悔ばかりせず、忘れて前に進め。そこにはまた違った幸せがある」と受け止めた。>

私はこれを読んで、救われたような気分になった。
もし母の記憶力が良ければ、私の叱責が心に残り、ときおり不快な気分になったはず。
母の記憶力がなくて、心から良かったと思う。

直近の叱責はこんなことだった。
母の薬は、壁の週間投薬カレンダーに入れている。母の目の前にある。
ところが、薬を飲むように言ったところ、冷蔵庫を空けようとする。
笑えることなのだが、「そんなところにあるわけがない!」。前述した通り、何を言っているのかわからないらしく、それで大声&叱責調になってしまった。
人間ができていない証拠である。嗚呼

なお、他の折々の作品はここで検索できます。
「私の折々のことばコンテスト2019」https://www.asahi.com/event/kotoba/2019/result.html

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[ 2020/01/13 15:56 ] 今日の介護 | TB(-) | CM(0)
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