老いる:精神編(9)「いよいよ舌切りじゃ」http://yonemotok.blog.fc2.com/blog-entry-112.html
「舌切除後-報告」http://yonemotok.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
ーで説明した通り、小生、約2週間入院した。
心配したのは、老健施設にショートステイした母の痴呆のことであった。ボケが進行しなければいいが。
迎えに行ったときは、さして喜ぶ風でなく、無表情。心配になったが、しばらくすると、入所前と同じようになって安心した。
母は超短期(1分前のこと)から長期まで、記憶が飛ぶ。その意味で、ホントにボケなのだが、驚くこともある。
母は時間があれば、好んで算数問題を解いている。観察していると、小学校2年生レベルである。ショートステイでも、花マルをもらってくる。
こればかりではない。
母が得意なのは「百人一首」。
上の句、たとえば「奥山に」と言えば、間髪入れずに「紅葉踏み分け鳴く鹿の 声きくときぞ秋はかなしき」と下の句を返してくる。
数年前は90首ぐらいそらんじていたが、今は50首ぐらいは言えるだろう。大学レベル以上である。
いくつかの長期記憶はしっかりしているのではないかと思うだろうが、それだけではないように思える。
母が百人一首を覚えたのは、子どもの頃、兄と弟との3人でしょっちゅう遊んだからだが、兄と弟の名前は忘れているからだ。ついでに言えば、亡夫の名前も忘れている。
脳は実に不思議な臓器である。
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