前口上(1) 仕事をやめて、老母の介護のために単身帰郷したのは2011年10月のことである。
もう、6年以上も前のことになる。
すぐに「日記」(ブログ)を綴ろうと思っていたし、ときおり早く書かなければと焦りにも似た気分になっていたこともあった。体験だけでなく
自分の気持ちも忘れていくことの恐さ(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)。
<注>韓国映画
『私の頭の中の消しゴム』は衝撃的だった。記憶がなくなる。心がなくなってしまう。
怠けていたわけではない。2009年から始めていたブログ
「火の粉を払え」に力を注いでいて、ぼくの能力からすると、2つのブログを同時に綴るのは無理であった。いくつかのことが同時にできない、フリ-ランスに向かない性格も大いに絡む。
一般社会からすればとても奇異というか異質な火の粉ブログはまだ続けるが、記事が800本にもなり、累積アクセス件数は400万台。蛍の光が聞こえるようになってきた。
で、いよいよ介護ブログである。
この6年間、いろんなことがあった。最初から綴っていれば何の苦労もないのだが、今現在の介護(実況中継)と過去の介護(回顧)とを同時に綴ろうとすれば、どう構成すればいいのかと考え込んでしまう。小さな頭もあって、ずるずると介護ブログの開始が遅れた次第である。

母は普通の年寄り。この1月3日で95歳になった。
かなりボケているが、「認知
病」ではない。徘徊といったこともない。記憶力が極端に衰えつつあるだけだ。だからといって、何か重大なトラブルを起こしているわけではない。だから、記憶「障害」というのにはあてはまらない。
自分の母親に身も蓋もない言い方をするのだが、「耄碌しつつある年寄り」。藤沢周平の小説で端役で登場するような好老人、日本の老人の9割以上に該当するような普通の年寄りである。
30年後の小生、といってもいい。
これから綴る文章に、警察を呼んだりといったドラマや感動的な介護体験がある訳ではない(はず)。
では、どうしてこの介護ブログを始めるのか。
介護を始める方にあるいは介護でつまずいている方に、物足りなくても参考になれば-というのが最大の目的である。
突然、ウンチを失敗する。オタオタする。そうした場合、どういう心構えが必要か。こんな細かいことがとても重要だと分かってきた。
「ハイ、オムツにしましょう」という
業界の人たちの提案に乗ってしまえば、寝たきり老人になってしまう。
日々のことを知り合い(中高の友、松江在住)に愚痴ると、「面白い。書け」という。
様々に知り得たことを、また今現在学びつつあることを、伝えたい。むろん、ぼくの考え・心も。
心がなくならないうちに。ときおりは愚痴も。
ときに大声を出してしまう未熟さも。
6年間単調な生活をしてきただけに、何かを発信しないと閉塞してしまうような感覚にもなってきた-ということもある。
とりわけ、一昨年の12月のある夜、突然ゼンソク発作が起きてから(救急車を呼んで2週間の入院)、妙齢のご婦人との「夜明けのスキャット」はなくなってしまった(泣
「火の粉ブログ」は、統一教会、反統一教会(一般でいうカルト対反カルト)を対象としてきたので、若干“政治的”に表現せざるを得ないところがあった。なにしろ、それぞれから批判が飛んできていたのだから。
反統一で有名だった国会議員の有田芳生さん。彼は拉致監禁説得容認派。だから、拉致監禁反対の小生が大嫌い。で、嫌がらせ。
あまりにもしつこくツィッタ-で誹謗中傷してくるので(1日20回以上〓偏執狂)、弁護士さんから通知文を出してもらったほどだ。
一方、統一教会からは名誉毀損だとして内容証明郵便が何度か届く始末。
こんなわけで、気を使って書いてきたのだが、介護ブログは素直、自由に書ける。
ニッコリ 末永く、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
(
続く)
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心身ともに老いをむかえる我々にとってどんな些細なことでも介護体験者の情報は貴重です。いろいろ教えてください。楽しみにしています。
寒さ厳しき折、お母さま共々お身体どうぞ大切に。応援しています。