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ちんたら息子の母親介護日記

自分の親は自分で看るべしと思い立ち、妙齢のご婦人たちと涙の別れをして('∀')、還暦を機に、首都圏から故郷の松江に 「介護単身赴任」。
老母をめぐる出来事や日々の暮らし……人生いろいろ綴りたい。
ちんたら息子の母親介護日記 TOP  >  2018年08月

理解不能

介護考(8)

 脳硬塞の後遺症がある「要介護2」の老女の家庭の話である。
 自宅でシャワ-を浴びるときは全介助。椅子に座わることはできるが、あとはすべて介護者の手によった。

 資金的にゆとりがある家庭だったようで、数百万円かけて、自動洗い器(?)を導入したという。どんな器械なのかは知らない。ともかく、老女が椅子に座わって、ボタンを押すと、全自動洗濯機のように、全身隅々までシャワ-で洗い流してくれるという夢のような器械らしい。
 ちなみに、この家庭でも、介護度を「3」にあげてくれるように申請をしていたという。訴えはしょっちゅう転倒する。

 ところがである。自動洗い器(?)の導入によって、「お風呂は自立」という認定になったという。確かに、あまり手がかからない。
 家族は憤懣やる方なし。家族の話を聞いたヘルパ-も憤懣やる方なし。ヘルパ-さんから伝え聞いた小生も憤懣やる方なし。
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[ 2018/08/20 17:14 ] 介護考 | TB(-) | CM(1)

高偏差値役人は老人を不幸にする。(続)

介護考(7)

 前回の記事の一文である。
「厚生省の役人は、母の主治医に、心房細動ではなく、認知の程度を聞いている。(形式は調査書の送付)。主治医がまともなら、「母は正常」と調査書に書いているはず。1分の会話なのだから、あたりまえだ。役人はこうした調査結果をももとに、介護認定をしているのである。バカバカしくて話にならん」
 
 主治医がどんな回答をしているのか分からないが、「私は循環器内科医であって、認知分野のことは関係ありません。したがって、「分からない」あるいは「不知というしかありません」」と回答したとは思えない。

 そこで、主治医に手紙を送った。ケアマネ-ジャ-の了解を得た上で。
[ 2018/08/20 12:34 ] 介護考 | TB(-) | CM(0)

高偏差値役人は老人を不幸にする。

介護考(6)

 夏は、要介護度を認定する調査員が老人の家々を回わる季節である。
 松江市の場合、市から委託された社会福祉協議会の職員(介護についてはたぶん素人。講習を受けただけ)が調査にやってくる。
 調査の方法は、介護者(私)が同席の上で、調査員が要介護者(母)に質問する。
 名前は・生年月日は・ここの住所は・今日は何月・今日の季節は。あと歳は・睡眠は・トイレの模様はなどなど。
 この後、介護者(私)に、要介護者がいないところで、質問が行なわれる。

 昨年の判定は、もろもろの資料・書籍を読んだ結果「要介護3」が適当だと思ったが、結果は引き続き「2」であった。がっかりというか怒りがわいた。1昨年と比べれば明らかに母の体力・筋力は落ちていたからだ。杖だけでなく、室内の移動にシルバ-カ-も登場していた。
[ 2018/08/17 13:32 ] 介護考 | TB(-) | CM(0)

54・7パ-セント

介護考(5)

 同居している介護者と要介護者の、年齢の組み合わせ-についてである。
 65歳以上が、65歳以上の人を介護している割合は、なんと54・7パ-セント
 驚きましたねえ。出典は『週刊朝日8月3日号』

 小生の場合、還暦を迎えたとき、米寿になった母の面倒をみようと、単身で故郷に戻った(介護単身赴任)。何だか特殊なことだと思っていた。
 しかし、考えてみれば、特殊でもなんでもないことに気がついた。
 最近、昔のライタ-仲間と話す機会があった。当然、彼はまだ執筆活動をやっていると思っていたけど、驚いたことに、彼もやはり田舎に戻って母親の介護をしているという。
[ 2018/08/11 11:13 ] 介護考 | TB(-) | CM(0)