介護考(8) 脳硬塞の後遺症がある「要介護2」の老女の家庭の話である。
自宅でシャワ-を浴びるときは全介助。椅子に座わることはできるが、あとはすべて介護者の手によった。
資金的にゆとりがある家庭だったようで、数百万円かけて、自動洗い器(?)を導入したという。どんな器械なのかは知らない。ともかく、老女が椅子に座わって、ボタンを押すと、全自動洗濯機のように、全身隅々までシャワ-で洗い流してくれるという夢のような器械らしい。
ちなみに、この家庭でも、介護度を「3」にあげてくれるように申請をしていたという。訴えはしょっちゅう転倒する。
ところがである。自動洗い器(?)の導入によって、「お風呂は自立」という認定になったという。確かに、あまり手がかからない。
家族は憤懣やる方なし。家族の話を聞いたヘルパ-も憤懣やる方なし。ヘルパ-さんから伝え聞いた小生も憤懣やる方なし。
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